テキスト補足その1 | 一目均衡表日記

テキスト補足その1

カントから、一目山人が何を得たか、について私なりの想像であります。


一つは売買において、基本的に上げるから、または下げると考えるからアクションを起こすわけですが、その判断の大元は何か、について徹底させる事が出来た事でありましょう。

つまりカントの言うようにAはBである。だから上げるまたは下げる。という形式にならざる得ない。ということです。

そうしますと、「押しだから上げる」「下げきったから上げる」「戻りだから下げる」「上げきったから下げる」という4つが大元になるのであって、時間関係が一致したから、あるいは転換サインが出たから、といった条件が大元の判断になっていない事が判ります。ただしこの様に論じてしまえば必ず客観性の問題が出てくる訳でありまして、その解決策もカントから得た事と思います。

すなわち誰が、いかなる個人的な捉え方をしたとしても、必ずこうだと言いえる命題のみで論理を組み立てる。と言う事ですが、均衡表の波動論こそ、その最も大なる工夫と言えるでしょう。


 上げ相場は安値、高値の切り上げ、下げ相場は高値安値の切り下げであり、人によって高値安値をどのポイントと捉えるか判りませんけれど、この事自体は絶対に正しいものといえるのであります。


この続きは、つたないながらも公式ホームページ「一目均衡表とは」http://ichimokusanjin.hp.infoseek.co.jp/whatkinkou.htm で書いていきましたが、このブログでも何度か述べていますように、波動論こそ方向性把握の大元だと考えます。

とは言え、均衡表の波動論については、定義が難しいのでありまして、それは諸個人の認識を一旦は許容する点にあるのであります。


 続きは後日書きますが、カントについてコメントした後、故井筒俊彦氏の晩年の研究テーマである東洋哲学の論理構造について、またゲーデルの論理学について書いていくつもりでありました。しかしながら私には荷が重過ぎますし、均衡表に徹底する事が私の仕事でありますからいつ書くことが出来るか判りません。