中国講演用資料 その4 | 一目均衡表日記

中国講演用資料 その4

さて話が少し逸れましたが、この基本数値には非常に面白い特徴がありまして、ある値段がモミアイ相場の中心的価格を形成する時には、その値段をつけた日から数えた基本数値の日に同水準となるか、高値、安値をつける、という傾向が極めて強いのです。

20061126図6
図6 上海A株日足均衡表

図6を御覧下さい。これは上海A株の日足均衡表グラフでありますが、このグラフで1月4日から4月13日、あるいは5月23日から先行スパン上限を上抜くまでの変動はそれぞれ1月4日の値段を中心、5月23日の値段を中心としたモミアイ相場であると言えますが、1月4日から9日目は1月14日で同水準、2月25日高値は32日目で基本数値33と一日違い、4月13日は65日目で同水準であると同時にそこから下に離れています。同じ様に5月23日を起点として基本数値の顕れ方を見るならば、26日目が6月27日高値、37日目が(これもまた一種の基本数値)7月12日安値、42日目が7月19日安値となっており、8月18日高値は64日目となっています。

つまり相場変動を上げと下げが交互に起こるという捉え方ではなく、モミアイとその離れが交互に起こる現象であると捉えるならば、基本数値を一種の節目として離れが起こりやすいと言う事なのです。

この基本数値の中で最も重要な数を26と置くのでありまして、基本的には遅行スパンも、基準線と転換線の好転逆転も基本数値での離れをチェックしその瞬間に乗ずるものであります。

以上短い時間の中に多くを詰め込みましたので、判りにくい点もあるかと思いますが、皆さんの勘を養う為には独学でも充分均衡表は理解しうるでしょう。

終わり