自分で考える事が大事 | 一目均衡表日記

自分で考える事が大事


 晩年の一目山人が特にかわいがっていたH氏は今でも年に何回かの墓参りを欠かしません。この方は元証券会社の外務員で今でも相場が好きでたまらないという人ですが、時々、山人とどのような会話をしてきたか教えてくれます。 その中でも印象に残っているのは「I君は優秀だけど自分で考えないからいつまでたってもだめだ」という言葉です。I君とは当時有名だった株式評論家ですが、この人に限らず多くの人が山人の相場観を聞きに訪れ、それを自分の相場観のようにラジオや雑誌でコメントしていたようです。山人は、この人が罫線に対する多くの知識を持ちながら常に自分の相場観を立てないままで山人の意見を鵜呑みにする事を問題視していたわけですが、実際に10年以上山人の側にいながら均衡表の本質的な理解が出来ずに終わりました。それは当然の事でありまして均衡表を使って相場観を立て、本当に確信できるポイントを探すというトレーニングをしてこなかったからです。
初心者の相場観が幼稚であるのは当然の事ですが、それでも先ず自分で論理を組み立てる事が重要です。罫線は必ず結果を明らかにしますので、はじめに立てた相場観の問題点を明確にしてくれるものなのです。問題点を明確にした人でなければ何のために図表使うのか、何のために時間関係を追いかけるのか、という本質的な理解の仕方は出来ないでしょう。
 一目均衡表をものにしたければ自分で考えることであります。他の誰も均衡表を身につけさせてくれる人はいないのでありまして、私のコメントは勿論の事、時には一目山人の言葉さえも皆さんが本当に納得するまで受け入れるべきではないと思います。
平均株価は今日はコメントすべき事はないと考えますので変動次第で後日述べます。今度変化週として重要なのは42週目の次は45週目となります。グラフを数えればわかることですので、これも後日述べます。