日経平均株価のこと | 一目均衡表日記

日経平均株価のこと

  一目山人の周りには、定期的に若い(現在は随分お年でしょうが)証券関係者が集まっていたようですが、 その中の一人が山人から大目玉を食らった、と言う話からはじめます。ちょうど、日経平均(当時は日経ダウ)が大きく下げ始めた時に、ある人が、「先生この相場はどこまで下げるのでしょうか」と何気なく聞いたのに対して、「馬鹿者」と一喝したそうであります。

 

 相場が一旦崩れた時には、先ず初動を見て、次に戻りを見た上で、はじめて三波動目の想定が出来るのであって、これは一目均衡表を活用する以上、最低限知っておかねばならない方向性の捉え方なのです。

勿論、一応の見当をつける事は出来ますし、それはそれで大事な事ですがが、それはあくまで、下げ止まるかもしれない、という極めて不確実な可能性であって、優先すべきポイントではありません。

  山人はわかるべき事、その時にわからなくてもいい事の区別さえ意識的にしていない、安易な質問を叱ったのであります。

 

 さて日経平均株価ですが今現在、週足での先行スパンも割り、週足の遅行スパンがギリギリ悪化していないというだけで、日足週足ともに非常に悪い状態となっています。今、この位置においてすら相場の本格的上昇を期待している人は、もう一度しっかり研究しなおしたほうが良いと思いますが、今は先ず下げ止まりと、戻りの位置を確認する事が先決です。日足では17日、17日で三波動の時間関係をとる日でもありますが三波動目の値幅が大きすぎる為に、これで下げの償却が終わるとは思えません。昨年5月17日から反発のような相場を安易に期待すべきではありませんので、良く注意して下さい。