均衡表好転の定義 | 一目均衡表日記

均衡表好転の定義

8月1日のコメントで「原著第一巻に素直に従えば、7月24日以降の均衡表好転(基準線と転換線の位置関係の変化)は一応の買い場といえます」とありますが、この一文に対し次のようなご質問を頂きました。


好転とは、「転換線が基準線の下から上へと突破すること」と定義されているようですが、今回のケースのような「下から上」への交錯でなくても(転換線は基準線を横切っている)、「好転」となるのでしょうか。


ご質問の意味を測りかねるのでありますが、誤解なきよう念をおせば、私の言う7月24日以降の均衡表好転は恐らくは今日、基準線と転換線が同値になるでしょうから、明日以降極端な急落がなければ今日の事を意味します。

従ってここでは一応原著通りに転換線が基準線を上抜いていく瞬間を均衡表好転と言っているのであります。


基準線と転換線の関係のみ言えば、7月3日に好転、7月21日に悪化、そして今日好転という事でありますが、結局のところ基準線と転換線の同値は過去9日間をモミアイと見なしても、26日間をモミアイと見なしても相場水準が同じである、という事なのでありまして、結局は26日間を一種のモミアイとして捉えた上でのその放れを意味するのであります。

騰落は一定ではありませんから、遅行スパンと実線との関係、基準線と転換線の関係、の両者で互いに補いつつ放れを見極めるのであります。


さて「一応の買い場」というコメントは、メールマガジン読者の方は当然、私がそう思っていない事は理解されているかと思いますが、今日の現れ方によって、上昇力が試されるという事にすぎません。先行スパン上限をいかなる形で上抜くかだけが、上げ相場を期待出来るか否かのポイントになる、と現時点では考えます。