古きよき時代
昨日は同年代のディーラー氏、元ディーラー氏と3人で飲みまして、お二人のお話を楽しく聞かせていただきました。
お二人は元々同じ会社で営業から入り、認められてディーラー職へという経歴でありまして、ある意味最も儲けるのが難しかった時期を経ておられます。
現在はどうか知りませんが、ネット証券の登場までは兜町の地場証券では昔ながらの気質が残っておりまして、自分達の存在意義は「お客を儲けさせてなんぼ」という意識が強かった事を記憶しています。
もっともその方法論がどうかは会社ではなく営業個人に負う所が多かったのでありますが、客を潰して平気な者は残っていないとの事でした。無茶も随分あったようでありまして、古きよき時代だった、との言葉が印象的であります。
さて10年後、20年後、古きよき時代だったと回顧できるのは、必ずしも華やかさだけではないだろうと思います。
瞬間ごと、切実に生きていたからこそ、という側面が多いでしょう。
私はと言えば、10年後も20年後もそういう余裕はなさそうであります。