まる3年 | 一目均衡表日記

まる3年

 05年2月28日から「一目均衡表日記」をはじめました。丸3年ということになります。

私は今でもパソコンが苦手ですが、当初は原稿をノートに一度書いてからでなければ更新することが出来ませんでした。

そもそも文章として相場コメントをまとめるという作業も05年になってからはじめたのでありまして、前にも述べましたように練習の意味合いも大きかったのであります。

当時2時間3時間を要していたのに比べれば随分速くなりました。

その代わり書いたことを片っ端から忘れてしまうようになりましたが。


一目山人は自らを「株式評論家」と称しました。

観点を違えれば「相場師」であり「財界人」とも言えるのでしょうが、山人の職業人としての誇りはやはり「株式評論」にあったのでしょう。

ここでいう株式評論は「相場観」のことでありまして現代とはおよそ意味が異なるものであります。

恐らく昭和30年代後半に輩出し始めた株式評論とは性格を異にするものでありまして、やはり共通認識がこの時代を前後して大きく異なるのであります。


それはともかく私がこのブログで試みたことは商品たりうる「相場コメント」の在りかたを探ることでした。

一目均衡表原著の狙いの一つは相場観の立て方、確かめ方を読者に身につけて頂くことにあります。

だからこそ山人が書き残した過去の相場コメントは今現在でも、特に一目均衡表を学ぶものにとって価値あるものとなっているのでありますが、そもそも相場コメントは当たらねば意味がない、という性質のものではありません。

相場観、相場手法、いかなるものも「あなたを必ず儲けさせる」というものは「存在しない」、というより「その存在が許されるべきではない」のであります。

何故ならば「自己責任」が相場ほど重く結果につながる世界は稀であるからですが、その意味で相場コメントというものは読者に示唆を与え、疑問を提示するものであれば足りるものなのであります。

これもあまりにピントはずれでは困ります。


商品たる「相場コメント」をまだ理想形には至らぬものの、現在株式レターで提供しています。

またこの3年間で私の「商品」を探るだけの文章は充分ご紹介してきております。

従って当初考えていたように、この辺でこれまでのような「一目均衡表日記」を終了し、新たな形を模索したいと考えています。

新しい公式ホームページへの完全な移行までまだ時間がかかるようなので、当面はこのブログでお知らせと限定記事を載せますが、3年のながきに渡りお付き合い頂きまして、ありがとうございました。


無論これでお別れということではなくまた新たに「宜しくお願いします」ということでありますが、ひとまず区切りとしてお礼申し上げます。


経済変動総研  細田哲生