九週足から見て大事 | 一目均衡表日記

九週足から見て大事

九週足は当週の終値と9週前(当週を含め)の寄り付きとで作成する足である。

9の遅行スパンと考え方は同じであるがこの陰陽数、基本数値、対等数値での変化は極めて大事なものとなる。

日経平均株価の九週足は先週変動で9陰連となり、今週の変動は特に大事であるが今週引けでは19075以上、来週では19006以上、再来週ならば17674以上でなければ陽転出来ぬ事が予めわかる。

その点では9陰連以上続く可能性が高く容易に上げと出来ないのであるが九ヶ月足に目を向ければ11月変動では18869以上で引けねば九ヶ月足は陰転してしまうだけに今週の上昇はそれ自体評価すべきといえるだろう。


九週足の陰連では9、13、17など基本数値で陽転するケースは多い。(ユーロドルの昨年5月高値からの変動は顕著であり9、17、26など陽転出来ずに下げを強調する結果となった。実に51陽連を経てその後の9陽連で底値モミをようやく明確化させた変動といえる。)

今年8月からの各変動の時間は9週としてもそれぞれ陰転のポイントは異なるのであるが先週から順次基本数値での陰連を経過してくるものは極めて多い。


上海総合指数、NYダウは先週で17陰連、先週末の水準で引ければこれらは確実に陽転してくるが上海総合指数は少し微妙、NYダウはこの陽転で恐らくは準備構成の柱をつくれる可能性がでてきたと見る。

個別ではソニーが先週段階で16陰連、今週17週目であるが陽転はほぼ確実なものとなった。

トヨタは先週段階で12陰連、今週13週目でこれもまた陽転出来るだろう。

野村は先週段階で9陰連、13週目どうかが大事。

みずほ11陰連、三菱UFJ12陰連、これらは13週目、17週目のあり方が大事であろう。

ソフトバンクは今週で9陰連、ファーストリテイリングは先週で9陰連であるが現状見る限り更に陰連は続く。

何れもここ数週で一段下げれば陰連は更に続くという事でありここでは崩れぬことが大事である。

また九週足の陽転はそのまま上げ相場を肯定するものではなく既に9陰連以上を出してしまった相場では4陽、5陽で本格的下げ時代を迎えるケースも多い。


注目すすべきは東京電力。

14年年末に陽転してからは17陽連、8陰連、21陽連を経て先週まで3陰連という状態であった。

今週陰転から4週目九週足は今週827以上、来週839以上、再来週769以上で陽転する事となるがこれは上記陰連数多きものと逆であり4陰、5陰後の陽連は上昇相場を明確化させやすい。

そういう訳で各銘柄状況は異なるが九週足の陽転が期待できるものが出て来たという事で(既に陽転で来たものも含めて)今週変動は評価したい。

ただし昨日は日足で陰線Yとなっている銘柄が多くその点懸念しているところではある。


また日経平均株価変化日としては10月19日を重要視していた。

10月19日は昨年4月安値から今年1月16日まで187日間に対し1月16日安値から187日目。

重要な節目からの基本数値の重なりも多く19日高値決まりで下げ幅を出してしまうようではここまで18,000円水準が重要になっているだけに気になるところではあった。

一先ず相場水準を変化日で通過という事であり10月22日高値は19日を中心として3、3、9月29日から9、9と三波動構成変化日で上昇幅は受動的なものに限定されてしまっている。

現時点でやはり上値は重いのであるが週間編に照らせば一応仲値線で上げB出現となっているのであり9月29日の実線Yから崩れず上げB出現、九週足の陽転も近いという事であり一応はし堅調な相場は続くとしてよいだろう。


さて明日の勉強会では週足の時間関係を確認するつもりであったがこちらはごく簡単な説明とする。

NYダウ、日経平均株価月足(週間編方式による)を中心に各個別銘柄を確認する事とする。

詳細はhttp://www.ichimokukinkouhyou.jp/service/study.html