一目均衡表日記 -69ページ目

勉強会のこと

 鐘化解説も出来れば後半部分をしたかったのですが、出来そうにありません。

原著にありますように、一目均衡表の全てが一読して頭に整理されますよう、その一つのサンプルとなるような読書会としたいと考えます。


まあ、いつもいつもぎりぎりまで粘ってしまうのですが、今回も会の直前までは準備します。

ようやくメールYマガジンのめどがつき、勉強会の資料が出来たところです。


そういうわけで申し訳ありませんがメールマガジンファックス会員のかたは配信が少し遅れることになります。ご了承ください。



それでは本日の読書会出席の方々、宜しくお願いいたします。

準備終わらず

 為替コメントは書けません。



お知らせ

 東洋経済新報社から株価チャートCDの解説本

『もっと儲けたい人のテクニカル指標徹底活用法』

が5月中旬発売となります。一目均衡表の解説部分を書かせていただきました。

私の文章がはじめて書籍に載るということでありますが、いまだに必要性を感じながら一冊書き上げられぬことを反省しつつも感慨深いものがあります。詳細はhttp://www.toyokeizai.co.jp/CGI/kensaku/list.cgi?key=newbook でご確認ください。


 今週は読書会の準備でブログ更新が難しいのでありますが、明日は為替のコメントを書きたいと思います。

読書会は負担が多すぎて月一回の開催は難しい気がします。先ずやって見て、続けられるか考えたいところです。

出席の方は、原著第二巻完結編の108ページからの鐘化均衡表解説をお読みください。

持っていない方は何か一番聞きたいことをメールでお寄せいただくと助かります。

原著読書会 予備知識

上げ相場も下げ相場も、三波動N、あるいはN変遷である。


5波動であろうと、それ以上の波動変遷であろうとNまたはNの連続として捉えることが出来る。

Nは単なる波形ではなく、次の時間関係、値段関係を伴った三波動を基本波動Nと見なす。

1、基本数値によるもの(基本数値は9、17、26、33、42など9と26を絶対数として組み合わせた数値、基本数値による三波

   動とは安値から高値までが基本数値となり、高値からの下落で均衡表を割り込んでいるような変動を典型と見なす)

2、対等数値によるもの(三波動形成過程での高値、あるいは安値を中心点として対等関係の日数でNを形成したもの)


3、計算値によるもの(対等数値と同様に、高値、あるいは安値を中心点として時間ではなく、値幅の対等関係が見られるN)


以上の3つを三波形成の一つの型として、上げ相場、下げ相場を捉えることが出来なければ、均衡表という図表での判断は決して直観の範囲を超えません。

三波動構成とは押しを入れて上げる、戻りを入れて下げる、という形の最も単純な型ですが、均衡表各線が押しとして、戻りとして機能しやすい事、1から3の関係性を保ちつつ変動が成される事を活用して、上げか下げかを明確にするのであります。


色々と応用の形、複雑な形はありますが、基本的にはここで述べたことが一番大であります。

公式ホームページhttp://ichimokusanjin.hp.infoseek.co.jp/whatkinkou.htm

あるいは過去のテキストhttp://ameblo.jp/ichimokusanjin/theme-10000974944.html をご覧下さい

疲れがとれず

帰ります。

春先体調を崩しがちになる、と書いたことがありますが、相場を見ながらいらいらしているせいか、湿疹が酷いのです。


週末まで体調を整えながら勉強会の準備をすすめたいと思いますが、これがまたストレスになっています。

今週何回か、予備知識として知っていただきたいことをブログで書く予定ですが、うまく時間配分出来るか自信がありません。

雑文

 どうも呆けているようでして、昨日一番大事なとこをやりのこしたまま帰宅してしまいました。

メールマガジン(ファックス版)の発送の準備をせぬままに帰ってしまい、結局今日も仕事場へ来る羽目になってしまいました。

楽しみに待っていてくださる方には申し訳ありませんでした。


ただこれだけの為に往復3時間を費やすのもばかばかしいので、少しだけ雑文を残して帰ります。


昨日、山人の「観自在」について触れたところ、メールマガジン編集「たの字」から早速メールが届きました。

「『観自在』
昭和39年2月2日~昭和40年3月31日に毎日掲載。
『聞自在』
昭和41年1月25日~同年12月27日に毎週火曜日掲載。
観自在と聞自在の間、『経済天気図』に執筆しています。
昭和40年8月5日、9月4日、12月7日
また、新年号にも何回か執筆しています。
『プロスペクト』については未調査です。」


全て日証新聞で掲載されていますが、何回か経営母体が変わりましたので、現在とは趣の違う会社になっていることでしょう。


子供がお昼ねから目ざめる前に帰らねばなりません。



雑文

 4月14日のブログで「創」という雑誌での一目山人紹介記事を載せました。

細田悟一には三人の弟子がいた。という文を見て、恐らく原著で山人が均衡表をはじめに教えた三人を想像された方も多いかと思います。


又聞きですが山一證券の大神氏、山瀬氏とあと一人が、山人に均衡表を習った最初の3人です。

恐らく露崎寿郎氏ではないかと私は思いますが、上の記事で「東京新聞の露崎寿郎、藤本行雄、中外商業新報の小針寛司」とあったのは意外でありました。

東京新聞の前身はみやこ新聞ですから露崎氏、藤本氏は当然のこととして、小針寛司氏は日経新聞の名物記者として大変著名な方であり、罫線、相場師といったイメージがつきまとう一目山人と共通項を感じなかったからであります。


また私の記憶する限りでは公に一目山人についてコメントしたことも無かったかと思いますが、穴見氏にとっては弟子とみなすだけの何かが感じられたのでしょう。

最近「小針寛司」をネットで検索しましたら、近年日経を訴えた元社員を影ながら応援していたとのことであります。

恐らく人物であったのでしょう。


ところで山人は自身を「相場評論家」と称していました。

山人のみやこ新聞退社は40代のことであり、その後均衡表第一巻を出版するまでは30年近くあります。


 実際のところその間どれだけの相場コメントを発していたか、多くて週一回程度、「観自在」などは原稿用紙一枚分程度でしかありません。

相場師と称す。それはヒトによって意味合いが違うでしょう。


山人にとって仕事とは、社会との関わりを感じ、社会に益すものでなくてはならなかったのではないか、と私は思います。

儲けることが罪悪、ということではなく、それはただ個人的な範囲のことであり、社会に対し何をしてきたか、しているか、というこだわりであります。



話がそれてしまいました。雑文ですのご了承を。

行うことは難し

 支那明朝の碩学王陽明は「知行一致論」を説きながらも、したがって、そのために、「知ることは易く、行うことは難い」ということを強調いたしております。

このごろのように衝動的行動時代におきましては、この言葉はとかく、反抗的に無視されやすいかも知れませんが、王氏はそれをもとくに戒めつつ、知ることの深さこそ、行うことへの情熱である。といわんとしているようであります。

従って、知ることは易いといいながらも、深く知ることは行うことのむつかしさと同じでありましょう。

 人生のこと、人間のこと、まことにすべて、その通りでありますが、しかし、そうしたことを良く知り抜いている教養深き人でありましても、こと相場に関する限り、かなり衝動的のようであります。

知ることはほどんどなきにもかかわらず、直下に行う。僅かに知ることによって勇敢に行う。イヤ、非常に不用意に行う。ということになり易いようであります。


 ここでは王氏の逆でありますが、むしろ「知ること緩にして、行うこと急なり」といえるかも知れません。しかし、それではまことに逆立ちをしています。

先ず知ること、深く知ること。それが行動の先決の一条件でなくてはなりません。

 もちろん、知ることは易い。といっても、それは行うことの難さに対してのことでありまして、知ることは決して容易ではありません。それに較べますれば、行うことは、とにかく容易ではありますが、行うことの易さから、逆に知ることの難きをおもいますれば、知ること、深く知ることは、ほとんど不可能である。とさえ思われるのであります。

 たしかに不可能に近い。のでありますがその不可能を、しかも不可能のままにして、明確に把握せんとしているのが、この一目均衡表と、その完結編であります。


 ある意味におきましては、現代は「知ることは易く、行うことは難し」という150年前からの教養に対する反動時代かも知れませんが、もちろんいかなる反動も飽迄一時的であります。


 相場と関係するものが、何故にかくも失敗し易いかは、行うことを易し。とするからに相違ありません。「易きをさけて難きにつく」それこそが人間生活におけるもっとも意義深きものではないか。と私はかねて思いつづけて来ました。

相場について、行わんとされるとき、先ずこのことを今一度ご反読下さるようお願いいたします。

先ず相場を相手にする前に、その相場を知ることです。知ることの深さは、「愛」へのヒト筋道。その相場、その株のことが良くわかってから買って下さい。




以上、一目均衡表完結編の一文であります。

今回改めて完結編を読み直しまして、改めて自分の実質を確認することとなりました。

来週の「原著読書会」では一目均衡表完結編の鐘化グラフの解説を行います。原著をお持ちの方は108ページから135ページまでをご自身で整理した上で出席ください。またグラフもお配りしますが、原著付属の鐘カグラフを持参して頂いた方が良いでしょう。



ダイトエレクトロン <7609>   その2

 この銘柄における放れは非常に判りやすいと述べました。

日足グラフ昨年10月以降のものをご用意ください。

10月4日のローソク足は11月7日から11月22日までの下落過程によって、遅行スパンがちょうどローソク足と交わっております。

このようなポイントは相場水準の目安に9なりやすいのですが、昨年10月4日からの基本数値をお調べください。

9日目10月17日高値、17日目10月27日高値、26日目同水準、34日目11月22日安値、以降42、51、65、76、83とそれなりの位置を表し、97日目今年2月28日安値、101日目3月6日安値であります。109日目は3月16日の陰線でありまして、ちょうどこの安値で先行スパン上限を押し目として放れていく様が確認出来ることでしょう。3月16日は昨年11月22日安値から76日目でありまして、ちょうど次の日に2月6日を上抜いていることからも放れの確かさを確認出来ることでありましょう。

 

3月はじめからの出発が期待できるのは日ああし以外にも多々ありまして、月足均衡表における相場実線と先行スパン上限の位置関係であります。

2月以降先行スパン上限は下げてくるのでありますが、実線がこの抵抗帯に高値を圧迫されつつ下げていくのか、それともその影響力を放れるのかが、3月の変動における関心事でなければならず、目標としうる値幅は別として、このような放れははっきりと判りうることご理解ください。


メールマガジン編集者から、昨日のようなコメントはお金を払ってメールマガジンを読んでくださる読者に対し失礼だと思う、との指摘がありました。私も当然と思いますが、相場評論、相場観なるものは共通認識あってのことであります。

共通認識なしに仮に私のコメントが役に立ったとしても、それはたいていの場合将来の失敗の種を残すものとなりがちでありまして、私が自分のお客さまに提供したいものはそうでないものと心がけております。

この銘柄はいくつか注目すべき点がありますので以降メールマガジンでコメントしたいと思います。



日経平均株価は大きく下げておりますが、コメントは勉強会まで差し控えることとします。大事なことは既にコメントしてあります。

ダイトエレクトロン <7609>   その1

本来ならばこのような解説をブログ上でするつもりはありません。あまりに熱心に問い合わせてくる方がおられるのでいたしかたなくということでありますが、調べて見るとなかなか興味深い変動であります。

特に2月28日安値からの出発は、週足、月足から見ても理想的と言えまして、メールマガジンで解説中のソニーの今後の対応にも役立つ点があると思われますので、何回かに分けて説明します。


先ず結論的に述べれば、私はこの銘柄にあまり大きな値幅を期待することは出来ません。上場来の下げ方が悪すぎるのでありまして、月足で先行スパン上限の高値圧迫を逃れたとは言え、2500円を超えて、18000円どころを長期的な相場水準と見なせるまでは相場の本格化はあまり期待いたしません。

ただし底固く、放れ方、残された時間も充分であるために、前述の2500円、正確には日足グラフ昨年10月17日のE計算値2587円(昨年8月8日起点)、週足グラフ2月28日安値1655円でのNT計算値2590円(05年9月安値720円起点)でありますが、この値段は期待しても良いだろうと考えます。

ただし4月10日高値2185は2月28日でのN計算値2181(昨年9月25日安値起点)でもあり、昨年10月4日を起点と置けば129日目と、基本数値でモミアイでの高値位置となるために一旦調整を入れてもおかしくはありません。目先、転換線を割れば調整を、高値更新で上げを判断することが妥当でありますが、3月16日までに乗れていない人が無理に買い急ぐべき変動ではないでしょう。


2月28日から3月26日の18日間の上昇に対し、3月26日から18日の中間波動と考えれば、明日からの反発がない場合下げ方を見て調整のあり方を考えます。4月10日高値更新であればいくつか懸念すべき計算値はあるものの前述のように2500円までの上昇を期待しても良いでしょう。


明日も続けますが、改めてこのコメントは読者諸兄の売買を促すものではありません。考え方、捉え方の一例でありまして、あくまで自己責任でお願いします。